山梨の野菜

山梨県の野菜産地は、京浜地域などの大消費地に隣接しており、標高200mから1,200mまでの標高差のある耕地を活用した特色ある栽培が行われています。
甲府盆地の平坦地では、盆地特有の昼夜の温度差が大きい気候を活かし、皮が柔らかく美味しいなすが作られます。また、春先の日照時間が多いことからビニールトンネルやビニールハウスで栽培された甘いスイートコーンや瑞々しいトマト、きゅうりも山梨の代表的な野菜です。
八ヶ岳南麓や富士北麓の高冷地では、夏の涼しい気象条件を活かしてトマト、きゅうり、キャベツなどの夏秋野菜が作られており、平坦地の施設栽培とあわせると山梨の野菜を年間を通じて利用することができます。
各地域の伝統野菜もたくさんあります。

山梨の伝統野菜

あけぼの大豆

地域の概要・栽培の歴史

身延町曙地区で栽培されていた大豆で、その起源は明治時代に関西地方から導入されたものと言われています。
粒を十粒並べると六寸になるほど粒が大きいことから、「十六寸」という名称が使われていた。特徴としては粒が大きいことと、甘みが強く味の良いことがあげられます。
枝豆として出荷されるようになったのは昭和45年頃からで、以降面積を増やしてきたが、近年では収穫・出荷に労力がかかることから出荷量が減少しています。

特徴 一般的な品種と比較すると、大粒で食べ応えがあり、甘み・コクが強く風味に優れています。
出荷時期 10月中旬~11月上旬

浅尾だいこん

地域の概要・栽培の歴史

北杜市明野町の秋だいこんの歴史は古く、江戸時代からソバと共に栽培されていたと言われています。
だいこんは、明野町浅尾地区の火山灰土に適した作物として栽培されていたが、その後桑園に転換され、近年再びだいこんに転換されたという歴史をもっています。

特徴 恵まれた土壌条件から産出される当地域のだいこんは、食味などをはじめ高品質で、生食用、加工用ともに引き合いが強く、「浅尾だいこん」としてブランドが確立されています。
出荷時期 11月上旬~12月下旬

やはたいも

地域の概要・栽培の歴史

やはたいもは、甲斐市八幡地区に栽培されているさといものブランド名で、栽培の歴史は古く、江戸中期から栽培されていたとされています。
昭和24年頃から営利栽培が始まり、昭和40年代に入ると、農協にさといも部会が結成され、「マルチ利用による催芽早出し栽培」の導入により、早期出荷による有利販売が可能になりました。

特徴 肥沃な砂質壌土が堆積した土壌によって、地肌が白く、他の産地にないきめ細かい繊維と粘り気をもったさといもが生産されます。また、とろけるような舌ざわりは天下一品で、食味の評価は極めて高くなっています。
さといものヌルヌルした粘性の成分は、ガラクタンで、免疫力を強化する働きをもちます。
出荷時期 10月中旬~11月上旬

大塚にんじん

地域の概要・栽培の歴史

市川三郷町大塚地区では、土壌が深くきめ細やかで、石が無い肥沃な土地のことを「のっぷい」と言い、昔から品質の良いにんじんやごぼうなどの根菜類がよく穫れた地域です。
このにんじんは、以前から栽培されていたが、昭和30年代に野菜から果樹に転換する農家が増えたため、その頃を境に作付面積が減少してきました。
しかしながら近年、地域の特産野菜の見直しを行う中で、徐々に栽培面積が増加しています。

特徴 栄養分豊富な「のっぷい」に育てられた大塚にんじんは、濃い鮮紅色で独特の風味と甘さがある太くて長いにんじんであり、収穫時には、80cm~120cmにもなります。また、通常のにんじんと比べると、カロチンは1.5倍、ビタミンB2は3倍、ビタミンCは2.3倍と栄養豊富です。
出荷時期 11月~12月

鳴沢菜

地域の概要・栽培の歴史

地域の概要・栽培の歴史江戸時代から栽培されてきたと言われています。長野県で栽培されている「野沢菜」と同様のカブナで、主に葉柄を利用するが肥大したカブも利用されています。
現在では自家用で栽培がされ、冬期の貯蔵野菜として漬け物加工用に利用されています。
また、産官学共同研究によって系統選抜された優良系統の種子により、鳴沢菜の地域ブランド化の取り組みが行われています。

特徴 葉柄が柔らかく浅漬けに適している。また、肥大したカブも利用できる。
出荷時期 10月下旬~11月上旬

こども農業新聞

JAグループが掲げている「食農教育」および「よい食プロジェクト」の取り組みの一環として、JA山梨中央会では「こども農業新聞別窓で開く」を作成しています。
県内の主な農畜産物の収穫・出荷カレンダー、産地地図などわかりやすく掲載されていますのでぜひご覧ください。